耳より情報
聞こえの課題については、ご本人だけではなく、両親・兄弟姉妹はもちろん、叔父叔母・祖父母、耳鼻咽喉科の医師の先生や言語聴覚士の先生、学校の先生や聞こえの教室の先生、補聴器専門家などのたくさんの人が関わりあいます。
障害を持っていてもいなくても同じように、私たちは生活の中でたくさんの人と関わりあっています。
その関わり合いのなかで、コミュニケーション・対話をすることが、お互いが快適に過ごすきっかけになることがあります。
そこで、ここでは耳より情報として、聞こえに課題を持つ方ご本人、そしてその周りの人に、コミュニケーションや対話において、参考にしていただける Web サイトをご紹介します。
ご自身と環境の近い方のお話や状況を知っていただくだけで心が楽になったりご不安が少しでも薄くなったり、なくなったりするかもしれません。
ご自身の悩みごとを、少し客観的に捉えることも出来るかもしれません。
気になるサイトがあれば訪れてみてください。
※リンク先についての記事や情報は、JINO の運営先ではないため、JINO に予告なく内容が変更されることがありますのでご容赦ください。
世界最大手の補聴器・聴覚機器のメーカーであるフォナック補聴器の作成しているサイトです。
難聴の当事者、家族、研究者、メディアの担当者など多岐にわたる参画者が記事を投稿しています。
英語のサイトですが、ページの翻訳をすること(自動翻訳の仕方はこちらをご参考ください。)でだいたいの意味は理解できるかと思います!
英語が苦手な方でも気軽に見てみていただきたいページですので良かったらチャレンジしてみてください。
日本以外の国で、聞こえに課題を持つ方がどんな風に工夫をしているのか、学校ではどんな対応がとられているのかなどを読み取ることが出来ます。
ご自身が難聴の当事者である代表の牧野さんを中心に作成されている Web サイトです。
代表の牧野さんが、聞こえに課題をお持ちのお子さんのご両親に接する中で、周りの理解を得るための工夫や苦心する姿を見る機会が多く、周囲の環境へのアプローチと聞こえない人自身へのアプローチの両面に重点を置いて勉強会・講演会などを展開されています。
補聴器・人工内耳をつけたお子さんが聾学校ではない学校を進学の選択に選ぶことが増えていらっしゃっているなかで、周りの大多数は聞こえに課題を持たない人、という環境を楽しく過ごしていくためのアドバイスや実際の生活の中でのヒントなども掲載されています。
こどもの難聴のスペシャリストがたくさんの寄稿をしていらっしゃいますので、お子さんの聞こえの課題についてお悩みのご両親がいらっしゃったら是非見ていただきたいです。
聴覚に課題を持つ親御さんの、聴覚に課題を持たないお子さんたちがコーダ(Children of Deaf Adults)と呼ばれることがあります。このサイトは CODA の当事者である方が同じ立場の方に向けて、何かの手掛かりになれば、とご自身の研究の情報や、CODA の方からの手記などを掲載されています。
CODA という立場のお子さんが周りにいらっしゃるすべての方に見ていただきたいサイトですが、まずは同じ立場や環境の近い方に向けてご紹介しました。
※呼称を決めつけるための紹介ではなく、当事者としての色々な思いや関係があることを知ることが大切だという考えで紹介しています。
兵庫県立福祉のまちづくり研究所が、ユニバーサルデザインの視点で、聴覚障害者の職場環境に配慮したオフィスの設計もしくは、既存のオフィスの改善をしていただく時のアドバイスを目的として作成されたガイドブックです。
非常に細やかに色々な側面からのご紹介があるので、対応を検討中の方や、ご自身の職場への合理的配慮を検討されている当事者のかたの双方に参考いただける内容だと思います。