選び方
自分にぴったりの補聴器の選び方って??というご質問にお答えします。まず大切なのが同じ難聴でも1人1人その方に合う解決策は異なるということ。音の聞こえ方をきちんと調べて理解することからスタートです。
⇒参考「聞こえないこと」
⇒参考「メーカーの情報」
⇒参考「補聴器のカタチ」
下の質問に対しての答えを病院や補聴器のお店でお伝えいただくと、ぴったりな補聴器を見つけるお手伝いになると思います!
ご自身のお耳の力(聴力)や、お体の事情などによって、希望にどうしても添えないこともあると思います。
その時はできる範囲で納得できる着地点を、病院の先生、お店の人と一緒に見つけることをお勧めしす。
質問はこちらです↓
1)補聴器をつけることに抵抗がある?ない?
お耳の力(聴力)によりますが、抵抗があるのであれば目立たないタイプを、ないのであれば外にかけるタイプをお勧めします。
2)手先は器用?器用ではない?
お手先の細かい作業が苦手な方には小さいサイズの補聴器を使い続けるのが大変です。
電池のサイズが大きいものや、最近では充電式のものが出てきているので、手先の細かい作業のないタイプをお勧めします。
3)外出して人と話すことが多い?少ない?
お外に出て、お友達との会話を楽しむのが好きな方や、講演会や会合などによく参加される方には、なるべく雑音を処理する機能が多くついている補聴器をお勧めします。
シンプルな機能しかない器械だと、そのような場所で補聴器の機能が追い付かず、肝心の聞きたい人の声が聴きとりづらくなって、せっかくの楽しい時間を楽しめなくなってしまうことがあるかもしれないからです。
4)テレビを見るのが好き?そうでもない?
テレビを見るには、補聴器に直接TVの音をとどけてくれるような付属品を追加することをお勧めします。
ものすごくキレイにクリアにTVの音を楽しめる器械が増えてきています。
5)音楽を楽しむのが好き?そうでもない?
音楽を楽しむ方法として、コンサートなどによく行かれる方は、機能のたくさんついている補聴器を選ぶことをお勧めします。
生の演奏のダイナミックさや、深みを再現できるのはやはり高機能な器械にならないとできないからです。
音楽を、Bluetoothなどを通じてイヤホンで楽しむことが多い方には、Bluetooth機能のつかえる付属品を追加することをお勧めします。Bluetooth機能の付いた器械も続々増えてきています。
6)距離の遠い人の話や会議などでしっかり聞き取りをしたい?
補聴器のマイクがしっかりと人の声を拾える限界の距離があります。約1.5mです。
それ以上離れた人の声、例えば会議室で遠くの人が発言している声や、学校や講演会で先生・講師の人が話す声をしっかり聴きたい場合、補聴器に援助システムを追加することをお勧めします。
JINOはRogerというデジタルワイヤレス補聴援助システムをお勧めしています。話し手にマイクをもってもらって、聞き手の補聴器にその人の声が直接届いたり、会議室でテーブルに置いてマイクを使ったりすることで、話している人の声に徹底的に集中して声を聴かせてくれる補助システムです。
7)左右の耳の聞こえ方に差がある?
極端に左右差がある場合や、片方のお耳がほとんど聞こえない方の場合にはCROS補聴器か、Rogerをお勧めしています。
過去に病院で一側性難聴と診断された方や、突発性難聴になってから片方の耳が聞こえ辛くなられた方で、生活の上で不便を感じられることがある場合、CROSかRogerを試してみてください。
CROS補聴器は良い聞こえの耳のほうにつけた器械が集めた音を、無線の機能を使って聞こえない/聞こえ辛いほうの耳につけた器械に飛ばしてくれる機能を持っています。
Rogerはデジタルワイヤレス補聴援助システムという名前の通り、デジタルな音声データを無線で聞かせてくれる器械です。お手元に受信機(イヤホン)を用意して話し手の人にマイクを持ってもらう、または近くにマイクをおいてもらうことでその音声を届けてくれるのでお勧めしています。
8)頻繁に補聴器を調整にこられない?こられる?
補聴器は特に最初の 3 か月がとても大切です。「耳のキホン」のページで詳しくお話しますが、音を聞くのを忘れてしまっていた耳が、器械によって音の刺激を受けると、どうしても最初びっくりしてしまって、その状況を受け入れきれないことがあります。そのため最初はすこしずつその状況に慣らしていくことが大切なのです。
器械の調子と、ご自身になれさせていく過程をしっかり病院・店頭で確認することが、器械の持っている力を最大限活用するためのポイントにもなります。
とはいえ、どうしても遠方にお住まいだったり、いろいろな事情で毎月調整に通うのが難しかったりされる方もいらっしゃると思いますのでその時は少し性能のよい器械をお勧めしています。性能の高い補聴器には、自動で少しずつ色々な機能をならしていけるようにセットできるものがあります。
いかがでしたか?
少なくともこれらの質問については、しっかり確認した上で器械を選んで見られてください!